技術士(総合技術監理部門・建設部門)・RCCMなど資格取得の「らくちん必殺技?」の完成を目指すブログです。
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技術士試験を受け出して5年目になります。おかげさまで去年までは、順調に推移してきました。今年は、どういう結果になるか分かりませんが、今のところ諦めるのは早いという感じを持っています。

少し、振り返って「技術士試験」で問われることから考えて「技術士」の能力とは、どういうものかということを、独断と偏見で考えてみたいと思います。(ちなみに、高い技術者倫理や社会への貢献など人格を賭けた技術能力が求められることは当然ですが、ここでは、その方面は少し置いておきます。)


1.「技術士試験」で問われる能力
筆記試験で大半の合否判断が為されています、筆記試験の特質から、主として次の3つの能力が問われていると考えられます。

①論理的体系化能力
論文試験では、分かりやすく説得力のある記述が求められます。これがしっかり出来ていれば、サプライズ問題に対してもかなり有効になります。物事をどう扱い表現するかという汎用的な能力です。

②技術の潮流と課題の認識力
各部門科目における施策の方向と技術課題への高い認識が求められます。つまり、これが出題傾向になります。「潮流を捉えること」が重要です。

③主要な技術に対する知識と理解
上の課題に対する方策を技術として答えることが必須であり、豊かな知識と適切な運用の考えを示すことが求められます。しっかりとした基礎があることが前提ですが、に従って学べば良く、局所的な能力と言って良いと思います。

2.技術士能力の普遍性

つまり、
上の中で②③は、受験勉強でクリア可能な能力だろうと思えます。一方で、は、受験勉強だけで鍛え上げるのは難しく、どちらかというと日常の幅広い局面で洗練させるべき能力ではないかと思えます。ところで、私は、建設コンサルタントの仕事をしていますが、問題解決に向けて多様な要素や条件を整理してストーリーを作りあげることが必須の業務プロセスとなります。

(少し、古い話になりますが、厳しい上司に就いたことがあります。この上司は仕事中にいきなり質問をあびせてきます。それも「ひとことで言え」「ひとことで言ったらどうなる」と言うような問い方です。これには、ずいぶん悩まされました。若い頃の私は、細かいことも非常に気になり、ザクッとひとことで割り切ることは難しかったからです。
そのうちに何となくコツが見えてきた頃に学生時代のゼミの事を思い出しました。ゼミでは輪読会をしており、担当者の説明に対して先生が「なぜそうなのか?」というように質問をしてきます。その時に、皆「いろいろな条件があって、、いろいろな理由で」と、学生のことですからつい曖昧な返事をしてしまうのです。そうした時に「いろいろって何や?3つ言え」「いろいろって言うときは3つでええから3つ言え」ということになって、「いろいろ」という言葉が出そうな時には3つの理由や事例を考えたことを思い出しました。
つまり、「ひとことで言うこと」と「いろいろな3つ」を組み合わせたものが体系化というものだと気づいた。そういうことがありました。)


あくまで私見ですが、コンサルタントの仕事は、小説家でもありませんし、研究者でもありません。そういう意味で、上のような程度の単純な体系化の理解が丁度良いのでは無いかと思っています。また、技術士試験でも同様で、この程度の体系化を使いこなせれば良いのだろうと考えています。

しかしながら、これが出来ると出来ないでは、大違いであり、例えばプロポーザルで勝ち抜くための最低限の素養だと思います。そして、少なくとも、このような論理的体系化能力を普遍的に持つことが技術士の値打ちでは無いかと考えます。
(技術士でなければ、論理的体系化能力が無いと言っているのではありません。誤解の無いように)


3.技術士能力の欠陥

・上で、について、汎用的から普遍的まで格上げしてしまいましたが、一方で②③を考えてみると、次のようになります。
「②技術の潮流と課題の認識力」は、試験勉強で培ったとしても「当該部門・科目に係る技術全般の認識力」は無いかもしれない。
「③主要な技術に対する知識と理解」は、試験勉強で培ったとしても、「実務で必要な技術に対する知識や理解」は無いかもしれない。
ということで、はっきり言うと、当該科目全般の個々の課題認識及び技術に対する知識や理解を網羅的に体得している技術士はほぼ居ないし、極めて狭い専門事項に特化しているケースが少なくないということだと思います。

単純に言うと、技術士だから、何でも知っていると思うのは間違いで、任意の側面から見ると、意外に知識不足の技術士がけっこう居るということです。
特に、若くして技術士に合格する人は、論理的体系化能力を資質として培っている人だと言えます。しかし、技術経験も知識も十分にあるはずが無いのだから、自分の能力を誤解せず、先輩や同輩にも頼ることを怖れず真摯に研鑽を重ねることが必須です。これを怠ると堕落しかねません。
昔は、技術士というだけで神様扱いの時代もあり、あぐらをかくことも許されましたが、今では、そうはいきません。

4.複数科目技術士のたしなみ

実は自分についても、考えるところがあります。私は、一応、複数科目の技術士ですが、①も大したレベルではありませんが、特に②③に係る欠陥を少なからず感じています。

・しかし、全方位で研鑽を重ねると言うよりは、「食い扶持のために幅を広げてスキルアップを重ねる」と同時に「都市及び地方計画とラップするところは深める」というようなことかと思っています。
・また、技術士は持っていても自分のスキル領域から離れ過ぎている仕事には技術士としては関わらないと言うようなことです。

河川、砂防については、現在RCCMを取得していますが、今後の食い扶持としてもしっかり考えており、出来るだけ積極的にと思っています。(しかし、最近は、科目というより仕事が「計画」から「設計」にシフトしてきて、避けて通れませんし、そちらのほうが大変です。これから、ますます、どうなるのでしょう?)
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コメント
この記事へのコメント
ブログ、楽しみに拝見させて頂いてます。
私自身は、四十三歳のしがない市町村の技術系職員で一次試験から数え、五年がかりでやっと技術士に合格したばかりの初学者です。
合格してみて感じたことは、ただ「自分の能力の欠如への反省」と「出来ないことへの言い訳の封印」でした。特に後者については「相対評価の結果で不合格になった人たち」への責任の取り方として「相応の能力を有することを他者に示すこと」が最低限の礼節(義務)だと思うからです。
顧みて、技術士を含むエンジニアへの社会的評価は正当なものとは到底思えず、実務に関するCPD評価の過小な算定(お勉強ではない社会貢献への軽視)や土木学会認定技術者=学者の自己優位を示す序列化については、何のための「実学技術者育成制度」かと目を覆いたくなるばかりです。
大きく立場は異なりますが、「実務技術者の社会的地位の向上」に向け、私も「理性的かつ客観的」に微力を尽くしていきたいです。
普段から一本調子でキツいこと考えず、ラクチンに頑張って参ります。
長文スイマセンでした。
2009/08/19(水) 21:27 | URL | はじめ #cxq3sgh.[ 編集]
「出来ないことへの言い訳の封印」とは、立派ですね。
なるほど、言い訳する間に研鑽ですね。

私の場合には、言い訳は、客先には通用しませんので、その都度必死で取り組むこと、特に現場を踏むことに留意しています。

最近はなかなか、
逆風の立場の仕事ですが
だからこそ、本当に地域社会の役にたつ仕事になっているかと
折に触れ考えることを、習慣にしたいと思っていますが、
いまいち力及ばず、
なかなか、答えにならない毎日です。

今後とも、よろしくお願いします。
2009/08/19(水) 23:53 | URL | らくちん技術士 #sSHoJftA[ 編集]
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